「努力は報われる」この言葉についてみなさんはどう考えられているでしょうか？

おそらく、正しいとお考えの方もいれば、間違っていると考えている方もいるかと思います。


私の考えとしては少し言葉が足りていないかなと感じます。

自分がなりたい、目指している姿を具体的にイメージしている努力は報われる。

これは正解に近い確信を得ています。

正直私は学生時代、｢努力は報われる｣という言葉が大嫌いでした。

当時私は｢朝から晩まで毎日辛い練習をしても結果なんて出ないし何が報われんねん｣と恥ずかしい話、実際にそう思っていました。

今になって考えると、当時の私は｢頑張り方｣を間違えていたのでしょう。

例えば、毎日素振りを100回する努力をしています。

でもそれが中々、結果に繋がらずヒットが打てない。

そして「これだけ努力しているのになぜ報われないんだ」と悲観的になってしまっていないですか？

これは、いつの間にかヒットを打つという目的ではなくバットを100回振ることが目的になってしまっているんです！

つまり、自分がどうなりたいのか？上手くなっている自分を具体的にイメージできた過程こそが努力だと考えています。

自らが考え、疑問を持ち、方向性が明確に見えたときに人は目標に向かって進んでいけるんです！

よく、子どもたちや親御さん方に質問されることがあります。

「どうすれば努力を続けられますか？」

｢素振りを始めても三日坊主で終わってしまうんですが・・・。｣などなど。

私は、努力の本質は自分では努力だと思っていない。しかし周囲はそれを努力であると認識していること。だと解釈しています。

つまり、努力というものは辛くて苦しいものではなく、目標が明確になっていて、結果までの過程を楽しんでいる、ごく自然な状態のことなんです！

ここでの『楽しむ』というのは、ただ楽しく笑ってやろうというのとは違います。

目標に向かって成長していく、楽しみな未来へのワクワク感を楽しんでもらいたいんです！

よく努力はより苦しくて辛い道を選択し、それに歯を食いしばって耐える、我慢することが素晴らしいと美化されているのが現状だと思います。

いわゆる体育会系といいますか、軍隊のような環境に身を置き辛抱し耐え抜く！

これが多くの方がイメージしている努力ではないでしょうか？

そんな努力に対して野球学では異を唱えております！

例えば、子どもたちがゲームをしていたとします。

彼らは大人が止めてあげないと、いつまでもゲームをしていませんか？

とてつもない集中力だと思いませんか？

それはゲームに夢中になっている状態なんです！
子どもたちは好奇心に溢れています。
興味が湧き、それが楽しければどんどんと夢中になってハマっていきます。

ゲームにしても夢中でハマってしまうと、すごく簡単にゲームソフトをオールクリアしたりゲームスキルが上達していきませんか？

ただ楽しいことに没頭しているだけなのに・・・です。


もしも、この気持ちを野球に向けることが出来れば、野球は勝手に上達していくとは思いませんか？

つまり、上手くなるには単純に野球にハマればいいだけなんです！

ゲームと同じように野球に夢中になってしまえば、どんどん上手くなっていきます！

夢中になれば、自分で考えて身体を動かす、アドバイスを求めて質問する、といった具体的に目指している自分のイメージに向かって練習していきます。

そこで生まれる過程が内面的な成長へと繋がるのではないでしょうか。

自分では、楽しいことをしているだけなのに周囲からは「努力」と認識されていく。

これこそが前述した努力の本質であると考えています。

野球学は、野球にハマる・夢中になる。

そんな上達のためのお手伝いをさせて頂いてます。

生徒さんの成長はもちろんですが、私たち指導者もよりベターな指導ができるように日々探求し、追求し学び続けております。

現役を引退した後も｢野球が上手くなりたい｣という気持ちは変わりません。

どうすればもっとうまくなっていけるのか？
どうすれば、もっと効率よく身体を動かせるのか？

物事に夢中になりハマる、そして楽しみな未来にワクワクを感じることに大人も子どもも関係ないと考えています。

自分のなりたい姿、目指すべきものに対して夢中になり、全力で楽しんでもらいたいんです！

その過程の中で、子どもたち自らが考え、疑問を持ち、行動する結果までのプロセスの変化を親御さん方にも感じて欲しいんです。